1. 住宅地盤事故事例
事故事例集 2020.04.06

住宅地盤事故事例

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1、玄関ポーチや電気温水器設置場所の地盤対策が無く沈下した。
CB(コンクリートブロック)で土留めされた位置から1m前後で設置された電気温水器が、建築後数か月から数年で倒れ始めたケースは多く発生している。
原因は、CB(コンクリートブロック)及び設備配管施工後の埋戻した地盤は転圧(締め固める)が不十分なことが多く、また地盤補強範囲等からも外れていることが多い。同様に玄関ポーチを支える支柱が沈下する場合も多い。
対策は、電気温水器の下を掘り鋼管やセメントミルクペーストを流すなどして変形(傾き)を修正する




2、柱状改良でPC擁壁(工場で作られたŁ型の土留め)を押し出して変形が生じた。
原因は、柱状改良施工時、施工位置と擁壁が近く、施工時は問題なく施工したが数週間後に擁壁が押し出され、通り芯が曲がった。
対策は、変形したPC擁壁内部の土を出し、変位を修正して芯を通す。




3、柱状改良などに多く見られる現象で、特殊土でセメント系固化材が固まらず、数か月から数年過ぎたころから不同沈下が見られた。
原因は、特殊土とは火山灰土や腐植土(植物腐食が混ざった土)などの土は多くの水分を含んでいて、新たな荷重(重さ)が加わったことで重さに耐えきれず、圧縮することがある。このような特殊土の有無が分からず施工してしまった。
対策は、建物下部に鋼管(杭)を打ち込み、柱状改良体から切り離し鋼管杭に建物重量を移し替える。




4、擁壁(コンクリートで作られる壁)工事の際、完成後に土を埋め戻す際、締固めが不十分で地盤が下がると同時に建物も不同沈下した
原因は、擁壁完成後に土で埋め戻すが、転圧締固め(土を埋め戻す際、水分量の調整をしながら締め固める)が不十分のまま施工してしまう。水分調整や無転圧の場合、埋め戻した高さの20%程度収縮することがある。土により、最適な水分量に調整した土で埋め戻し、十分に締め固める。
対策は、不同沈下した建物は、建物下に鋼管杭を立て建物荷重を鋼管杭に移し負担させる。




5、丘陵地の宅地で表層改良工事をしたが、数か月程度経過したころ隣地の間地ブロック(コンクリート製の四角い土留め)が崩壊し、改良施工した建物に土砂が押し寄せた。
原因は、丘陵地の宅地で表層改良をした際、わずかに水路(ミズミチ)を発見したが、水量が少ないと判断し対策を取らずに施工を完了させた。表層地盤改良では水路を遮断したことにより流れを止め、道を失った水が滞留し周辺部が飽和したことで崩壊した。
対応は、崩壊した土砂を取り除き塞いでいた水路を改修し、間地ブロックを積みなおした。




6、建屋内の土間コンクリートにひび割れが発生、更に土間中央部が下がり、設置している機械が傾く例や床が傾く例など、床や土間としての機能しなくなる。 また、土間下に出来た空隙を埋める注入を行ったが数か月から数年後に再び同様の沈下が発生した。
原因は、建物は支持杭等で受けているため沈下しないが、床部分は沈下抑制の対策をせず施工した為に起きる現象で、転圧不足が原因の場合や、土質や、地盤に新たに加わった荷重により、圧密沈下(新たな重さが加わることで沈下する現象)により空隙が発生する。
対策は、重量物を載せる場合や体育館のように重量は少ないが床の傾きなどに厳しい建物など、建屋の使用目的も考慮しなければならない。 重量物を載せる場合は、建物同様沈下抑制が設計に盛り込まれての杭補強や地盤改良を併用するなどの検討が必要です。 また土質試験での圧密試験結果を反映させる基礎設計が必要でしょう。

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